子宮筋腫核出術

本日はN病院で研修でした。手術日程をみて今日はそんなに大変ではないだろうと思っておりましたが、2例目の手術時間が5時間を超えました。筋腫核出の手術でしたが、筋腫の数が多く大変な手術となりました。子宮筋腫は30歳以上の女性の30%程度にみられ比較的ポピュラーな疾患です。症状がなければ経過観察されますが、月経過多や貧血がある場合や不妊の原因と考えられる場合などには手術が考慮されることがあります。筋腫核出というのは子宮筋層に埋まっている筋腫を掘り出す手術のことです。帝王切開と同じように術後の妊娠は帝王切開となる事が多いです。大きな筋腫ほど取り出すのは難しく、また腹腔内で筋腫をばら撒いてしまうとパラサイトミオーマといって筋腫が他の場所で出来てしまったりという報告もあります。その他色々話したい事もありますが今日はこの辺にしておいて、今日の手術では第二助手でしたが5時間はなかなか疲れました。手術終盤に卵巣腫瘍破裂で緊急手術が今からあるという知らせが届きました。N病院では年間10件ていど卵巣腫瘍破裂で緊急手術があるそうで、普段ならもう一件症例稼げる、ラッキーですが、今日は疲れていたので複雑な気持ちでした。緊急は準備万端の時には来ないものです。第一助手に入れてもらえるという事でちょっとテンションがあがり、手術へ。前回の巨大卵巣腫瘍の時とほとんと同じ術式でしたが、100点満点でいうと20点もいかないくらいでしょうか。なかなか自分から手が出ず、指示を待つばかりになってしまいました。手術が終わる頃には同じやつもう一回来ないかなと思うように。。スポーツでは自主練でいくらでもうまくなりますが、医療はなかなかそうはいきません。しっかり見て、聞いて、読んで、いざというときに手が動くようにしておかないと。まだまだです。