思わずのドヤ顔🙂

昨日のN病院の研修で手術中に急遽「ここ先生縫ってみて」と持針器を渡されました。

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N病院では腹腔鏡をメインに婦人科腫瘍の手術を学びに行っています。

このブログを書き始めた頃は「なんで自分にもっと手術をさせてくれないんだ」と卑屈になっていた時期もありますが、今思い返すと「未熟だから」の一言に尽きます。

研修医時代は子宮全摘10件、帝王切開10件とかなり恵まれた研修をしていたせいで変な勘違いをしてしまっていました。

手術は一歩間違えると大出血を引き起こし命に関わります。

自分の大学の後輩なら「やってみろ!」とメスを握らせ手取り足取り教えることもあるかも知れませんが、私のように他大学からやってきたどこの馬の骨かもわからない研修医には安易に任せられないのです。

N病院での研修開始当時、そんな上司の立場もなかなか理解できず悔しい思いをしていましたが、考えを改め直してコツコツと雑用や第二助手を続けているうちに、自分が本当に未熟なまま手術に臨んでいたんだと痛感しました。

「手術をしないと手術は上手くならない」のは確かにそうなのですが、その前段階として「みて学ぶ」というステップが非常に大切です。手術中には手術をスムーズに行うためのちょっとした工夫や技術があふれています。これを一から手取り足取り教えることは不可能です。何度も手術現場に立ち合い、みて学ぶしかないのだなと、過去の自分から少し成長して感じています。

 

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持針器を渡されて内心「やっときたか」と思っていました。

家でもコツコツと練習を重ねていましたし、Z病院でも時間が空いた時シュミレーターを使って縫合練習をしてきました。

やはり腹腔内では少し勝手は違いますが、練習通り縫合することができました。

「先生縫えるねぇ、上手くなったね」

成長の機会をくださった上司に感謝です。