医学論文

Today,my son went to nursery school for the first time in his life.I can't see his face now because I'm on duty today,but my wife said he is wanting more skinship than usual.I think he was very lonely during the time he played apart from his mother(and father).If I standed by him,I would hold him! I've decided to hug close him tomorrow.

 

今日はZ病院で当直ですが、産婦人科だけ無人島にあるのかと思うほど今まで何もなく経過しております。今日は午後の始めまで論文査読の修正をしていました。産婦人科の領域は多岐にわたり、今私が書いている論文の内容はcampomelic dysplasiaという疾患についてです。骨系統疾患と行って出生前の超音波検査で胎児の大腿骨が曲がっている事から発見される先天性疾患で、軟骨や骨の形成に異常を持っていて、重症の場合には産まれた時に呼吸ができない事もあります。研修医時代そのような珍しい症例(20万件に1件程度)を経験しましたので症例報告という形で論文にしているところです。専門医の要件としても論文1本以上という条件がありますので形にしなくてはなりません。ここまでの道のりは長く、まずは地方学会での発表があります。オーベンのチェックをpassして、医局での発表をpassし、その後やっと地方学会で発表できます。その後今度は発表した内容を論文投稿規定に従ってまとめ、オーベンのチェックを通して雑誌編集者へ投稿します。すると偉い方々のチェックを受けてreject、Minor revision、Major revision、acceptのいずれかで返ってきます。rejectであった場合その雑誌には投稿できません。今回はMajor revision(大幅修正)で返ってきたため、修正が大変でしたが、改訂版を雑誌へ送るためにオーベンとやり取りをしているところです。完成も近いところまで来ておりその案を本日オーベンに送信した、といった感じです。英語論文の場合さらに大変ですが、いずれ書かねばならず、その為英語も少しずつ勉強しているところです。

その後はラパロ のトレーニングをしていました。前回Z病院で練習した時は腕が痺れてしまい、5分も続けられませんでした。N病院ではそんな事はないのにどうしてだろうと思っていましたが、使っている台が高すぎる事に思い至り、本日はこっそりコピー用紙の束を拝借してそちらを足台にしてみたところ、無理なく練習をする事ができました。あの台で1時間以上練習しているT先生は一体どういう体の構造をしているのか不思議なところです。その他不妊範囲の専門医試験の勉強と、婦人科腫瘍の抗癌剤の本、がん検診の本を読み一日が終了しました。

最近日々が過ぎ去るのがとても早いように思います。生まれてから30歳までと、30歳から死ぬまでの体感時間は等しいという話も聞いた事があります。自分は何か成し遂げるだろうと夢見て過ごしてきましたが、そのためにはいささか時間が足りないように思います。日々一生懸命少しずつ積み立てていくしか道は切り開かれません。

明日はN病院で開腹子宮全摘の助手が入っています。心してかかります。